ある日、妻が癌(がん)と診断されました。
手術や薬での治療が始まると、心もからだもすり減っていく日々。
どうにか助けになりたいという一心で、料理人の私にできることは「日々の食事」を見直すことでした。
そんな中たどり着いたのが
「ボーンブロス」。
手作りでじっくり、ゆっくり丁寧に煮出した骨のスープを毎日1杯。
それが妻にとって、心とからだをととのえる時間となりました。
けれど、日々の習慣にするには「美味しさ」も欠かせないことに気づきました。
栄養があっても、無理して摂るものでは日常には馴染まない。
試行錯誤のなかで出会ったのが「発酵」でした。
コロナ禍で勉強した発酵の世界で、発酵調味料に含まれる酵素がタンパク質を「うまみ」に変える仕組みを知りました。
それらの知識から、「ボーンブロス」と「発酵」を組み合わせたオリジナルの工程を加え、からだにすっと馴染む、優しく美味しいだしスープ、【発酵ボーンブロス】となったのです。
私たちのこの経験は、きっと自分たちのためだけではない。
毎日を忙しく生きる中で、どこか不調や疲れを抱えている人。
家族や大切な人のために、なにかできたらと思っている人。
そんな方の暮らしの中に、気軽に取り入れられるスープを作りたいと考えました。
この「発酵ボーンブロス」を、私たちと同じような悩みを抱えている方に届けたい。
ボーンブロスの魅力を多くの人に伝えたい。
そんな想いから生まれたのが、
「BONEBROTH STAND /
ボーンブロス スタンド」です。
まるでコーヒースタンドのように
通勤前に、育児の合間に、
心とからだを"ととのえる"きっかけになるような時間を。
この場所が、このスープが、
1杯のコーヒーに代わる新しい
"ととのう習慣"のきっかけになるよう願っています。
奥谷宏司(代表)
岐阜県生まれ。辻調理師専門学校からフランス留学を経て卒業。
帰国後にフランス料理、イタリア料理専門店にて修行を重ねた。2019年、闘病中の妻のからだを支えるべく出会った「ボーンブロス」に魅せられ、試行錯誤を何年も繰り返し日本人に好まれるように旨味を引き出した「発酵ボーンブロス」を開発。
そして2023年、ボーンブロスだけでなく、様々な素材と掛け合わせたオリジナルスープを種類豊富に提供する発酵ボーンブロス専門店「BONEBROTH STAND OKINAWA」を沖縄県嘉手納町に開業し独立。
より多くの人へボーンブロスの魅力を伝えるため、
「1杯のボーンブロスから始まる毎日。からだを内側から温め、ととのう。」
をコンセプトに沖縄から全国へ向けて活動している。